MEMON

たぶんに嘘が含まれています
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娘のこと
娘が欲しい。

先日は小津安二郎の『秋日和』という映画をみたんだけど、今日は『彼岸花』という作品をみた。小津映画は今までみたものはすべて、娘が結婚にいくのいかないのという物語なんだけど、この『彼岸花』もそうだった。

これをみながら、がんばって育てた娘を嫁にやる父親に共感してしまって、なんだか切なくなった。

「おまえみたいな男に娘はやれん!」

そんな気持ち。

母性本能、というものがあるとしたら、これは父性本能とでもいうのだろうか。娘なんかいないのに、やけにその父親の気持ちに入り込んでしまう。

しかし、考えてみれば私ももう25歳。もし早くに結婚して子どもをつくっていたら、その子はもう小学校に入学しててもおかしくないのだ。愛娘の彩子にランドセルを買い与えていてもおかしくないのだ。

「お父さぁん、ランドセルは天使の羽がいー! セイバンから出てる天使の羽のモデルロイヤルのカーマインレッドがいー!」
「はは、わかったわかった。彩子は違いのわかる子だな」

なんつって。

でもそんな彩子もいずれはどこかの男の嫁にいってしまうのだ。まだ六歳とはいえ、子どもの成長なんてあっという間だ。ああ、嫁にいく前に、年頃になったらボーイフレンドを連れてくるかもしれない。ひょっとしたら、あと十年やそこらで、そんなことになるかもしれないのだ。

もしそれが変な男だったらどうする?

ろくに将来のことも考えていない、ちゃらんぽらんな男だったら?

彩子が二股をかけられたりしてたら?

おおおおおお恐ろしい! 想像するだに恐ろしい! 考えたくない!

でも、いつかはきっと、嫁に出さなきゃいけないんだろう。いつまでも家にいて欲しいけど、でも、嫁に行きそびれたら、その方が不幸なことに違いない。もし彩子がずっと私たちのとこにいたいと言ってくれたとしても、それはとっても嬉しいんだけど、でも、婚期を逃したらいいお婿さんを探すのも難しくなるし‥‥‥。

ああ、矛盾に引き裂かれそうだ。

「あなた、いまからそんなこと心配したって仕方ないじゃありませんか」
「いや、まあ、そうなんだがな。いつかは現実になることだと思うと居ても立ってもいられなくなってしまって」
「彩子はまだ小学校にあがったばかりなんですから、結婚がどうのという前にいろいろ考えることがあるでしょう」
「そうだな

 ‥‥‥ところで、おまえ誰だ?」

そうだ。おれにはまだ嫁さんがいないんだった。不覚であった。

あれ、しかし嫁さんがいないんだとしたら、彩子はいったいどうやって生まれたんだ? 彩子のお母さんは、誰だ? 彩子‥‥‥。

おい、彩子。

彩子ーーーーーー!!!!
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